出会い系で出会ったり全力疾走してる話
出会い系サイトなんて連れ去られて刺されるかもしれない。
そんな不安を持ちつつ、最近某出会い系サイトに入り浸っている。
2週間前のわたしはグレていた。親なんていらねえぜ!こんな家出て行ってやる!とコンビニでタバコをふかしたい気分だった。
そのサイトではつぶやき機能があって自由につぶやける。
誰か家に泊めてよーうう( ; ; )とつぶやけば女に飢えた一人暮らし男性(20-50代)がワラワラ返事をくれる。
ワラワラと群がったその中の、ましな男と連絡先を交換した。
プロフィール画像はマスクをしてダッフィーのパーカーを着ていて、ピースしているが、細く綺麗ですらりとしてる指とは程遠い。
さらにタロット占いをやっているらしい。胡散臭さが画面から漏れ出している。
こんな人がましな男にくるレベルということから、出会い系サイトの闇の深さがはかりしれるだろう。
待ち合わせは夜の9時だった。どぎまぎして待っていると、明らかにそれらしい人が近づいてきた。
出てきたのは東海オンエアの虫眼鏡を少し大きくした感じの男性。
写真を見るほどにそっくりで笑う。
記憶の男性が虫眼鏡で補完されて元の顔が思い出せないだけかもしれないけど。
まだ抱かれてもいい許容範囲の男性であったから助かった!
ホラー映画のITとシンゴジラをツタヤでレンタルし、セブンでトッポとじゃがりこを買ってお部屋にお邪魔した。
この棒状のお菓子があることでポッキーゲームというイチャイチャ楽しいゲームをすることができるのだ。
お部屋はそれなりに広かった。すみたい街ランキング上位の街、さらに駅から5分の立地だった。こいつは余裕あるやつやでラッキー
ITを見つつ怖いシーンで距離を縮めて、目があった時チューをした。
男はチュー好きだった。わたしもまんざらではなかった。
そのあと映画はずっと抱きついた状態で見ていた。ことあるごとにちゅっちゅしてた。
そのあとお風呂に入り、男に髪を乾かしてもらってベッドに入った。
あら、あららら?
致さないの?
キスはたくさんされるけどそれ以上先に進む様子はなかった。
苦肉の策でキスの時に舌をベロベロしてアピールした。あんまりがっついてる行動はしたくないんだけどぉと思ったけど。
そのあと乗り気になってくれたのでよかったです。小並感。
朝起きた時も一回致せて満足でした。こなみかん。
楽しい時間を過ごせて、案外出会い系悪くないジャン?と調子に乗ってしまいまして、その後二人の男と会う約束を取り付けました。
会う約束をした別の男ゆうきくん(21)。就活中のストレス発散のために出会い系に登録しているそうで、ダウナーな雰囲気とメガネに心をぐっとつかまれた。
17時いけふくろう待ち合わせ、出てきたのは、細くて小さくて言っちゃ悪いが陰の者。写真とは違うものが出てきた。あってるのはメガネだけ。
ゆうきくん(21)の第一声は「じゃあホテル行こうか(照)」
勘弁してくれ。
私の心が千々に乱れた。こいつに抱かれるのだけは嫌だ。ご飯行くのもギリギリアウトの見た目だよ。
そんな私の思いを何も知らないゆうきくん(21
)はずんずん歩みを進めている。
幸いここは池袋。gw中だし人がゴミのようだ。ゆうきくんが階段を登り始めた瞬間、私はゆうきくんとはちがう方向に走り始めた。
池袋駅構内で走っていたのは私一人だろう。さらに黄色のニットを着ていた。かなり目立ちながら逃げていたのだ。笑っちゃう〜。
ごめんねゆうきくん。
おまえきっと童貞だったよね。